ワキガの手術は保険適用になるのか?

わきが

 

ワキガの手術治療の中で「皮下組織剪除法」という方法だけが保険適用の対象

ワキガを根本的に治療したければ、外科的な手術が必要となります。しかし治療を行うとなれば当然費用面が大きな心配事です。普通の病気の場合は健康保険の適用がされるため、費用は何分の一かの負担で治療を行うことができます。しかしワキガの治療の場合はどうなるのでしょうか?

 

ワキガの場合、その症状が重い場合は保険適用が許可されています。保険診療上ではワキガ手術は「腋臭症手術」という項目になります。その条件は、「悪臭が甚だしくて他人の就業に際して支障をもたらしていることが明らかな場合で、客観的に見ても医療行為が必要であると判断する場合。」とされています。この条件を満たす場合は給付を受けることができて、軽度のものは給付を認められていません。しかしワキガの手術治療すべてが対象となるわけではありません。ワキガの手術治療の中で「皮下組織剪除法」という方法だけが保険適用の対象となっています。保険上では「皮弁法」という分類で皮膚を切りそこからアポクリン汗腺を取るという確実な方法です。

 

健康保険の適用を受けることができれば、自己負担する費用は格段に安くすることができます。保険診療の場合、国が規定している料金以外は徴収できないことになっているからです。しかし皮弁法の場合、手術後も10回以上通院しなければなりませんし、手術した直後は安静にすることが必要です。重いものを持つことはできませんし、車の運転もできれば避けた方がいいです。皮膚を切るので傷跡も残ります。いろんな人のニーズに応えられるようにワキガの手術治療は皮弁法以外にも多くの方法があるのです。

手術

「マイクロリムーブ法」と呼ばれるワキガの手術治療法があります。1cm程度切開してそこから特殊な治療器をわきに挿入してワキガを治療する手術です。先端に細いハンドピースがついていて、チップを回転させるエネルギーを使って、アポクリン汗腺をまんべんなく粉砕して取り除いていくことができます。このマイクロリムーブ法の場合、ワキガが再発する心配がありません。そのため治療効果がとても高いワキガ手術と言われています。この手術ではアポクリン汗腺だけではなく、エクリン汗腺も一緒に粉砕するため多汗症の人にも有効な方法です。

 

「マイクロレーザー法」では、アポクリン汗腺にヤグレーザーを直接照射してエクリン汗腺と共に燃焼させる手術です。直径わずか1mmの注射針状になっているレーザーを毛根部に挿して直接汗腺を照射していくため、メスを使うこともなく傷が残ることもありません。両脇のワキガ手術を行った場合の時間は40分程度で行うことができます。局所麻酔ですし、手術後にわきを24時間固定すればOKです。腫れは2,3日残ると思いますが、7日後には抜糸を行うことができます。シャワーであれば、手術の翌日から入浴は9日後になれば可能となっています。

 

「レーザーサクション法」では先ほどの「マイクロリムーブ法」にプラスして「サクション」を行うダブル効果の治療法です。サクションは吸引法のことです。傷跡が小さい上にワキガの臭いがきつい人でも汗の量が多い人でも確実に効果を得ることができます。傷跡が目立たないようにしたい人にもおすすめの手術です。手術後の傷跡は3mmから5mm程度です。ワキガの手術治療を両脇行った場合40分程度で完了します。

電気凝固法と電気分解法

「電気凝固法」はエステで一般的に行っている脱毛法を応用して行うワキガ治療法です。アポクリン汗腺や皮脂腺をわき毛と一緒に高周波の電流で破壊していくワキガ治療法です。電気凝固法の方法は、わきの下の毛根部分に針を刺します。そこに高周波の電流を流していき毛根を凝固させます。この状態でわき毛を抜くのが脱毛で、同時にアポクリン汗腺や皮脂腺を破壊することができます。

 

電気凝固法のメリットとしては、比較的簡単な手術であるために医師の技術をそこまで必要としないことです。女性の場合などは永久脱毛と一緒に治療できるというメリットがあります。電気凝固法のデメリットとしては、手術中にかなりの痛みがあることです。通常ワキガの手術は多汗症にも効果がありますが、この方法ではエクリン汗腺が残るので多汗症には効果がありません。そして最大のデメリットはワキガが再発する可能性が高いことです。この電気凝固法ではアポクリン汗腺を完全に破壊して除去することはできないため治療効果が短くて再発するケースが多いです。

 

「電気分解法」も同じく脱毛法を応用して行うワキガ治療法です。電気凝固法の方法は、わき毛の毛穴1本ずつに針を刺していきます。そこに高周波の電流を流してわき毛と一緒にアポクリン汗腺の分泌口を破壊していきます。電気凝固法のメリットとしては、永久脱毛と一緒にワキガ治療ができることです。電気凝固法のデメリットとしては、わき毛を1本ずつ処理するので治療期間が長くなること、手術中にかなりの痛みがあること。そして費用もかなりかかることです。アポクリン汗腺を完全に除去しているわけではないので、再発の可能性も高いです。